地デジのしくみ

今までとこれから比較

関東地方の地上デジタル放送は、都心部に林立する200m級超高層ビルの影響を受けにくい600m級の新タワーからの送信が望まれています。東京スカイツリーに移行すると、地上デジタル放送の送信高は現在の約2倍となります。「ワンセグ」のエリアの拡大や災害時の防災機能のタワーとしても期待されています。

※現在の放送は、東京タワーを中心に行われていますが、2011年12月に竣工予定の第2東京タワー「東京スカイツリー」の完成により、現在東京タワーから電波を受けにくい場所でも第2東京タワーからの電波受信によって放送障害(電波障害)がなくなる可能性があります。建物の方向を確認し、最大限のメリットを得られるプランを提示いたします。

デジタル放送の種類

現在日本には「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」「地上デジタル放送」の主に3種類のデジタル放送があります。「BSデジタル放送」では放送衛星を、「CSデジタル放送」では通信衛星を用いて放映を行ない、パラボラアンテナで電波を受信します。また、「地上デジタル放送」では現在のアナログ放送用の送信所(鉄塔)にデジタル放送用のアンテナを取り付け、新たに送信所を設けるなどして放映を行っています。

地上デジタル放送

地上デジタル放送は、これまで放送されてきた地上テレビジョン放送(アナログ放送)をデジタル化するものです。地上デジタル放送の受信では、BS/CSデジタル放送のようなパラボラアンテナは不要です。屋外に設置したUHFアンテナで視聴できます。地上デジタル放送では、各地域のテレビ局が独自の番組を放送することができます。そのため、地域に密着した番組をハイビジョン映像で楽しんだり、データ放送で情報を入手することができるようになります。また、地域ならではの双方向サービスも可能です。BS/CSデジタル放送は雨や雪の影響により受信状態が悪くなることがありますが、地上デジタル放送は天候にかかわらず安定した受信が可能です。

BSデジタル/CSデジタル放送

BS/CSデジタル放送は、衛星を経由して日本全国で放送しています。BSデジタルはBSAT-2a(放送衛星)、CSデジタルはJCSAT-3/4(通信衛星)、110度CSデジタルはN-SAT-110(通信衛星)を使用して放送されます。一つのアンテナで放送/通信の両衛星からの電波を受信することが可能です。放送サービスについては、BSデジタル放送は、デジタルハイビジョン放送を中心とした幅広いジャンルの放送を組み合わせた総合放送サービスであり、110度CSデジタル放送は、標準テレビ放送、ラジオ放送及びデータ放送のほか、新たな高機能サービスを加えた放送が行われます。

BSデジタル放送とCSデジタル放送の違い

「放送衛星」から映像やデータがデジタル化されて放送されるものがBSデジタル放送で、 CSデジタル放送は、同様のものが「通信衛星」から放送されています。「スカパー!」「スカパー!e2」の番組は通信衛星から放送されているので、CSデジタル放送になります。2000年12月にスタートした、民放5社(BS日テレ・BSフジ・BS朝日・BSジャパン・BS-i)とNHK、WOWOW、スターチャンネル、2007年12月にスタートしたBS11デジタル、TwellVは、総務省から放送衛星用に割り当てられた周波数を使っている、BSデジタル放送です。

BSではデジタルハイビジョン7チャンネルの超高画質番組をはじめ全10チャンネルの番組が楽しめます。(NHKは受信料、一部番組は別途料金がかかります。)WOWOW、スカパー(CS)は有料チャンネルならではの厳選されたイチオシの番組が多数。チケット売切れ必至の人気アーティストのライブ独占放送から、スポーツ、オリジナル番組の充実など、幅広い作品が充実しており、話題のハリウッド作品から注目俳優が出演している最新の邦画まで、新作・名作問わず毎月約数百本が放送されています。